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HARUTOはミュージカル俳優京本大我の第1章集大成だったのかもしれない

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相変わらず遅筆上等でお届けしております。

去年、つまり2018年の「少年たち」観劇エントリーで、きょもちゃんのミュージカル個人仕事が次あったら観に行こうと宣言していましたが、なんとか1日だけ無事HARUTOを観に行くことが出来ました。前作恋するヴァンパイアは未観劇。というか、大我くん個人仕事の観劇は初めてです。

私が行ったのは2日目の夜公演。クラブeXに行くのも初めて。収容人数365人、らしい。今の人気を鑑みるとすすすす少なすぎる。当日は1階席の6列目だったのですが、それでもだいぶ後ろな方なくらい。またもや心優しい方の同行をさせていただいたのでした。

もう、先に感想を言ってしまうと、観終わった後、頭が打たれるように感動し過ぎて、しばらく食欲がなくなるくらい衝撃的によかったです。「今後大活躍するであろうミュージカル俳優の、伝説のミュージカル初主演作を目撃したんだろうな」という感想と同時に、タイトルにしたように、これはエリザベートを始め着実に舞台経験を積んできた大我くんのミュージカル俳優としてのある種集大成ともいえる作品だったのかな、とも思いました。

当て書きによって誕生したTHE大我くんのハマり役

せっかくパンフレットを持っているので、あらすじを引用しておきます。今作は、恋するヴァンパイア以前のハルトを描いた物語です。

幼いころに母を亡くして以来、愛された思い出だけを胸に心を閉ざして生きてきたハルト。

そんな息子を奮起させようと、ヴァンパイア族の長である父・デレックは、「私のあとを継ぎリーダーとなるための力を磨くように」と、自らが理事長をつとめるヴァンパイアスクールへの入学を命じた。

父には逆らえず学校の門をくぐるが、力を発揮できずクラスにもなじめない。

そんなハルトに訪れた転機、それはリセとの出会いだった。

母の面影を宿す美しい少女との交流がハルトの世界を彩りはじめる。

しかし、リセにはオオカミ族の婚約者エリックがおり・・・

ハルトの中に流れる二つの血をめぐり、運命が大きく動きはじめる。

パンフレットによると、脚本家の鈴木舞さんが、前作の大我くんが圧倒的な歌唱力とダンスで「書いた役を超えたハルト」を見せてくれたことで、スピンオフを書きたい衝動に駆られ実現に至ったのが本作とのこと。つまり今作は大我くんの魅力が完全に把握された上で当て書きされています。

前作は(未観劇だけど)インタビューから察するに、俺様な一面も強く持ち合わせた役は大我くんにとって意外性を表現する場で、なかなかチャレンジングだったようです。

が、今回。少年たちでもハマり役だなと感じた繊細なキャラクターが前面に押し出され、そしてヴァンパイア族の長を父に持つという設定。これまで大我くんは、何度となくインタビューで偉大な父(京本政樹さん)を持つからこそ、人一倍努力しなければいけないと発言されてきました。

youtu.be

(この動画の6:14〜とか)

受け手側の都合の良い妄想によるところもあると思いますし、おそらく今回の脚本ほど実際にはお父様との関係性はギクシャクしてないとは思いますが、父親が乗り越えるべき壁になるストーリーはついハマり役だと感じてしまうし、大我くんも納得感のある演技を見せてくれます。

今後キャリアを積んでいく中で、どんどん意外性のあるキャラクターにチャレンジしていくのでしょうけど、記念すべきミュージック初主演作で完全なるハマり役を、わかりやすいストーリーで目撃出来たおかげで、ファンたちは今後の振り幅をこの上なく楽しむことが出来るのではないでしょうか。もう、、幸運中の幸運!!!

ミュージカル観劇経験がさほど多い方ではないのですが、大我くんを入り口にどんどん色んなミュージカルを観てみたいです!

マジで歌が上手過ぎる

休憩なし、ノンストップの23曲で構成された今作。大我くんはほぼほぼ出ずっぱりで、そのうち約20曲を担当していました。

大我くんが歌が上手いのは知っていたはずなのに、でもミュージカルでの大我くんを実際に観るまで、何も知らなかったんじゃと思わせられるくらい・・・本当に終始上手でした。ミュージカルって、ただ歌うだけじゃなく、歌いながら動いて時には歌いづらい態勢になりながら、状況に合わせて表情を切り替えながら表現するものだから、本当に基礎が出来上がってないと成立しないものだと思うのですが、全く危なっかしいところはなく、ただただ美声と表現力に感動し続けた75分間でした。特に低音の美しさに改めて気付かされたなぁ。

HARUTOの成長が凝縮された怒涛の展開

先ほど引用したあらすじにもあるように、物語はヴァンパイア族とオオカミ族との争いに発展していきます。ヴァンパイア族の父とオオカミ族の母を持つハルト。両親の結婚により、両族は休戦したけれど、父デレックがいたらなかったせいで母レイラが死んだという情報を掴んだオオカミ族は、再度ヴァンパイア族への激しい怒りを募らせることとなり、オオカミ族の血を持つハルトを引き込み、その力を確固たるものにしようとしたのでした。心を通わせていたはずの物語のヒロインリセも、ハルトをおびき寄せるために、ハルトを騙していたーー。

そしてリセの婚約者エリックとハルトとの争いに巻き込まれたリセは、2人の戦闘中に負傷してハルトの目の前で命を落としてしまう・・・。

リセを抱きかかえ打ちひしがれるハルト。もう自分に流れるオオカミ族の血とは決別し、ヴァンパイア族の長になることで、オオカミ族とは争わない世界を作り上げることを決意していく。この悲しみと決意と覚悟が、1曲の中で展開されていきます。これぞミュージカル。1曲という短い時間の中で、繊細だった少年が逞しい青年へとガラリと表情とオーラを変えていきます。あぁ思い出すだけで泣きそう!!この1曲の中の変化を表現する大我くんをみることが出来たのが、この舞台のハイライトでした。

優しさと純粋さとひたむきさ、そして終盤に垣間見れる冷酷さ。今回観れただけでも相当ラッキーだけど、やっぱり恋するヴァンパイアでの「ハルト様」も観てみたかったな・・・。とはいえ、前作を観ていないくても楽しめる素晴らしい作品でした。

その他細々とした感想

・すっかり大我くんに焦点を絞った感想を書きましたが、リセ役の能條愛未さん、とても素晴らしかったです!大我くんのお相手役が実力のある美しい方で本当に良かった!!大我くんもだいぶ色が白いですが、そこに色白ヒロインを当ててくれたおかげで、すごくしっくりきました。

・とにかく近すぎてビビりました。肉眼で全部見れる。客降りというか、客席から登場する場面もありましたし。円形ということで、各場面の中で、自然と両サイドに表情を向ける演出がされていて見やすかったです。

・当て書きとはいえ、まさか大我くんがバク転出来ないことまでネタにされるとはw 観劇前にTwitterで、大我くんがバク転した主旨のレポを踏んでしまって「???」と思ってました。劇中学園のプリンスを決めるミスターコン的な場面で特技を披露する際の一幕で、大我くんがバク転をしよとする動きをして、ただ後ろに下がってジャンプする動きを「早すぎて見えない」とセリフで解説されていたのでした。笑

・冒頭に貼ったポスターや公式HPでもお分かりいただけるように、まぁこのゴシックなヴィジュアルが美しかった...パンフレット家宝過ぎる...大我くんにはいつかロックスター役をやって欲しいし、ハウルの動く城の実写があればぜひハウル役を...。

・今気づいたけど、普段きょもとかきょもちゃん呼びしているのに、このブログで大我くん呼びしてた。なんなら素晴らしすぎて大我様と呼びたい。

 

エリザベートは、自力で2公演チケットをゲット出来ました。大我くんルドルフ楽しみ過ぎますな!!!!